大変ご無沙汰しております。
前回から1年半、正確には1年と8ヶ月ぶりの投稿になります。
この間、ひきつづきのコロナ禍に、ロシアによるウクライナ侵攻という出来事が重なり、なんとなく不穏な世の中に突入しつつある空気感が漂っています。
こんな時代を、タモリさんが「新しい戦前」という言葉で表現をされてましたが、戦前を知らない自分であっても、過去の歴史を振り返ると、さもありなんと思う鋭い言葉だと感じました。
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この期間の[くらしたび]は、とにかく忙しくしておりました。
関わらせていただいたお仕事は「work」を見ていただきたいのですが、特に志水個人が体を張ったお仕事としては、(お仕事と呼んで良いのであれば)『にゃっぷる』のYouTube動画でしょうか。
『にゃっぷる』とは、旅行ガイドブックでおなじみの『まっぷる』を出版する昭文社さんが2021年に創刊した、全国各地の会いに行けるねこを紹介した旅の本です。[くらしたび]も、過去2号に渡って那須高原や房総半島に暮らすねこたちの取材をしてきました。
その『にゃっぷる』が公式YouTubeチャンネルを立ち上げるタイミングで、「志水さん、全国各地のねこたちに会いに行く動画を、一緒に作りませんか?」と、ねこ愛あふれる編集Yさんからうれしいお誘いを受けたのですが、困った要望がひとつ。ねこ耳をつけて(!)動画に出演すること。
妻には「頼むからねこ耳だけはやめてくれ」と懇願されたものの、迷ったらおもしろそうな方を選ぶことを信条とする志水としては、二つ返事でお受けしたのです。
おっさんがねこ耳をつけて、ただただ、ねこたちと触れ合うというシュールな動画。案の定、そんなにブレイクすることはないのですが、一部のコアなファンから、ぜひうちのねこにも会いにきてくれというオファーが舞い込む始末。
そして、そんなオファーを受け向かったのが、上の写真にある竹富島なのでした。
これは果たして仕事なのか???
五十にして天命を知ると言うが、これがその天命なのか???
取材の最中、自問自答を繰り返しつつも、美しすぎる南の島とねこたちに癒されすぎた結果、仕事が楽しくて何が悪いんだ、という謎の開き直りの境地に到達したのでありました。
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この『にゃっぷる』以外にも、思いの外たくさんの旅(=取材)に出ることができた2022年。
新しい戦前がどんな世界になるのか、きちんと自分の目で見て楽しめる年になることを期待する2023年です。