私の履歴書と旅

「ラジオで志水さんのお仕事のこと、喋ってみませんか?」

そんなお誘いを受けたのは『地球の歩き方 静岡版』を出版してしばらくしてのこと。
旧知のラジオ局の方が、このガイドブックを見て気に入っていただいたことがきっかけだったそう。
断る理由はない、けど、喋る内容も、ない。

ないことはないのだが、自分の仕事についてきちんと向き合ってきていなかった、特に独立してからは前しか向いていなかったので、喋りに値する内容がないのではないかと思ったのだ。
(前しか向いていないというとカッコいいですが、本当に余裕がなかったし、過去を振り返るのがあまり好きじゃないという性分でもある。思い返すとだいたい思い出を直視できない)
でも、くらしたびを立ち上げてまる6年。これまでの仕事を棚卸しするには良い機会をもらったと考え、「私の履歴書」的なメモを片手に番組の収録へ。
『地球の歩き方』の制作で苦労したことや目指したこと、これまでどんな本を作ってきたのか、なぜ編集者の道へ進んだのかなど、30分番組2週分の収録でしたが、パーソナリティのkainatsuさんの優しいナビゲートもあり、あっという間の楽しい時間を過ごしてきました。

番組のラストで「今後、どんな本を作っていきたいですか?」と聞かれ、即座に「海外版のガイドブックを作りたい」と答えることができたのも、この番組に呼んでもらったからこそたどり着けた「自分の目標」だ。
これまでやってきたこと、そこで失敗したことや学んだこと、二度と会うもんかと思った人やそっと支えてくれる人。数多くの出版物の制作を通して得られた経験や人との繋がり。
そして自分の核を作っている「旅」のこと。
そんな「私の履歴書」を見つめ直したことで、自分の目標が明確に定まった気がしています。

・・・・・

自分の核を作っている「旅」のこと。

以前は、見知らぬ場所へ行って自分の足で歩いて自分の尺度感のある地図を作りたい、といった気持ちが強かったのですが、今はまたちょっと違った意味合いを感じてきています。
たとえば、ワールドカップでポルトガル戦を観れば、リスボンの食堂のおやじの屈託のない笑顔を思い出したり、キューバは石油が枯渇して生活が困窮しているというニュースを聞けば、ハバナの街角でスナップ写真のポーズをとってくれた女の子を思い出したり。もちろん国内でも。
どこかの場所の名前を聞けば、そこに暮らしている誰かを思い出す。

これまで旅してきた場所へと想いを馳せる。
それが旅の余韻だし、また違う場所へ行ってみようという動機づけにもなる。
自分だけじゃない、他の誰かにも同じように旅の余韻を味わってもらうこと。
それが、今、自分が関わっている仕事の本質なのかなと思うのです。

・・・・・

7年目を迎えた、くらしたび。
ここから先は、もっともっと知らない土地へ旅に出て行こうと思います。

番組は、こちらで聴くことができます。
でも、リクエストした曲はフリーの楽曲に差し代わっているようです。

Apple Podcast
https://podcasts.apple.com/us/podcast/%E9%87%8E%E8%8F%9C%E3%82%92motto-presents-%E3%81%8A%E3%81%8B%E3%81%88%E3%82%8A%E3%83%9E%E3%83%AB%E3%82%B7%E3%82%A7/id1696250596

Spotify
https://open.spotify.com/show/7ceIN1MQfogIvoptX9iQtS

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)